糸ようじって、いったい何よ???
投稿日:2013.04.08
定期的に通ってきてくださる患者さんとの今日の一コマ会話です。
「糸ようじはおいてないの?」
「デンタルフロスならありますよ」
「いや、糸ようじ」
「デンタルフロスも、糸ようじと同じですよ」
「……え、そうなの?」
日本では「糸ようじ」と俗によばれる「楊枝にピンと張った糸がついている歯間ブラシ」、これは元々はデンタルフロスそのものです。
デンタルフロスは、ホルダー型で、中から糸をぴーっと出して、自分の指に巻きつけて歯の間を掃除する道具。
これですね↓
日本ではなぜか、このデンタルフロスそのものよりも、楊枝形態にした「糸ようじ」が市場では有名。
糸をひっぱったりする手間もなく楽だからかもしれません。
反対側は楊枝になってて、食べかすなどをほじくりだすこともできますしね(笑)
……ですが!
やっぱりデンタルフロスの方がおススメです。
ちょっとデンタルフロスは使う事に慣れるまで面倒くさいです。
でも、糸ようじに比べてフロスの長さを調節できるので、慣れれば使いやすいです。
糸ようじのプラスチックの部分が歯肉を傷つけることもないですしね。
あと、糸ようじのフロスは自分で調節できないので、歯肉が弱っている方などは糸の張り具合で歯肉を痛めることもあるので、ご注意を。
デンタルフロスや糸ようじのような、糸系のものは、歯間ブラシよりも、すぐに自分の歯の悪いところの目途がつくのもおススメポイントです。
糸を動かしたときに、引っ掛かる感じがある。
使ってたら、糸が毛羽立ってしまった。
……などの場合は、そこにむし歯ができかけていたり、歯周病になってたりする可能性大なので、歯医者さんで診てもらってくださいね。
前に入れた銀歯とか詰め物がおかしい場合もありますよ。
デンタルフロスは、こうやって↓糸を指に巻きつけて使います。
ピンと張った糸を歯の間で行き来させると、歯間ブラシの役目も果たしてくれます。
細いので、歯肉と歯の間も結構ふか~くまでこすれます。
(あんまりやりすぎちゃだめですよ!)
ちなみに、このデンタルフロス、映画「プリティウーマン」で、ジュリア・ロバーツが使ってましたよね。
リチャード・ギアのホテルのバスルームで、隠れてこっそりと歯の間にはさまったイチゴの粒をとる……というシーンです。
「歯肉はちゃんと手入れしなきゃだめなのよ!」と彼女も言ってました(笑)
実際の英語のセリフは「you shouldn’t negrect your gums」(歯肉をおろそかにしちゃいけないのよ)
ジュリア・ロバーツが持っていたデンタルフロスは小ぶりでかわいい6角形ぽいのでした。
いろいろなデンタルフロスが出ているので、ひとつ鞄に忍ばせておくと、結構おしゃれ?かもです!
最後に……
幣院では、歯間ブラシとデンタルフロスはおいてあるものの、糸ようじの販売はしておりません……